一周年
2004/5/18
BMW R1100RS。この10年前のバイクに乗り換えて1年が経ちました。そこで改めてインプレッションを記してみることにしました。
長所
- 排気音が静か。2000rpm付近で一般道を巡航していると、インジェクターの吸気ノイズの方が耳につくほど。
- 体にピッタリなライディングポジション。乗り始めは一般道と高速でシートの高さを差し替えたりしていたが、今はもう体が中段で馴染んでしまった。
- 転倒に強い。立ちごけは数知れず、走行中の転倒も1回あるが、それによる直接の出費はゼロ。ミラーやレバーの破損も自走不能になることもなく、おまけに怪我のひとつもない。しかも引き起こしが非常に楽。
- 走行安定性の良さ。突然の砂利道やダート、濡れた路面にも慌てることなく対処できる。特に不整地走破性の高さは特筆もので、工事現場の砂利道を車と同じペースで抜けることができるのはありがたい限り。
- 驚異のブレーキ性能。ABSがあるという背景のみならず、通常のコントロール性が非常に優れている。真綿を締めるような、という古い表現がピッタリ当てはまる。さすがはブレンボ。ブラインドカーブ向こうから突然現れる対向車にはABSが問題なく対処してくれる。
- シャフトドライブであること。雨や砂埃をまったく気にしないで済むのは出先での大きな安心感につながる。
- 積載性の高さ。さすがにパニアケース3個もあれば一週間は余裕で旅行できる。普段はトップケースを空にしているので、出先でヘルメットを入れるのに使える。
- テレレバーサスペンションによるブレーキング時のノーズダイブの少なさ。これが夜の山道でライトの光軸変化の少なさとして体感できることに割と最近気が付いた。
短所
- 重い。立ちごけは数知れず。シリンダーヘッドとパニアケースは傷だらけ。最初からプロテクターを装着すべし。
- 大きい。出先で停める場所を探すのに苦労する。
- ヘルメットホルダーが使えない。パニアに入れろ、ということか。
- ミラーの視野が狭い。飛ばすなということか。
その他
- 古いバイクの宿命か、数々の予想外なトラブルに見舞われた。乗り出し価格に修理代を合計すると、認定中古車が買えたかもしれない。
- デンソーのイリジウムパワーは必須アイテム。始動性と低速トルクが全然違う。元気モリモリという感じ。しかも燃費が向上している。トヨタ車みたいにメーカー標準にすればいいのにと思う。
- 高速巡航性能は色々なバイク雑誌が評価するほど高くはないと思う。時速100キロ付近で流すのが一番燃費が良く、疲れない。それ以上の速度で巡航するには気合と根性と体力がそれなりに必要となる。
総合すると、やはり「よく出来た優等生バイク」です。しかし1年走りこんでわかった事は、1台で何役でもこなせる万能バイクではないということでした。それが証拠に、通勤には1度も使用していません。それゆえに今年の初めに安いオフ車に手を出したわけです。以前乗っていたヤマハのサンダーキャットはそういった意味で万能バイクでした。やはり僕の体格では600ccクラスが丁度いいのかもしれません。
現在のところ、走行距離は39,000マイル少々≒62,400キロです。購入時が15,500マイルだったので、1年間で23,500マイル≒37,600キロ走ったことになります。順調にいけば次の車検までには50,000マイルを突破することでしょう。もう下取り価格はつかないでしょうから目指せ10万マイルをスローガンにしてがんばることにしましょうか。
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