またもやBMW...

2005/7/4
しばらくセローでリハビリしてきましたが、ある程度回復したこともあって、ついに入手してしまいました。
面構え・其の壱 面構え・其の弐
操縦席の視点 メーター
これはR100RTというマイナーな車種です。初年度登録は1995年、走行距離は48,984キロの認定外中古車です。
非常にクラシカルな外観です。それもそのはず、デザインは1978年デビュー当時をほぼそのまま復刻したものです。
右側に並んでいるのはR100RSという車種で、一般的にはこちらの方がよく知られています。BMWのバイクといえば、名前を知らなくともこの姿を連想される方も少なくないでしょう。ちなみに1983年型だそうです。左側の白っぽい奴はR1200Cというアメリカンタイプで、何年か前の007シリーズの映画に出演していたのを見た方もおられるかもしれません。

購入の決め手になったポイントはいくつかあります。
  1. サイドスタンドが改造されている。
    普通、この形式のサイドスタンドはオートリターン式といって、スタンドを地面から離すと勝手に引き上げられてしまう構造になっています。操作性も非常に悪く、跨った状態から片足で降ろすのは普通の人にもまずできません。「緊急時以外は使うな!」というメーカーの主張をよく表しています。もしノーマルだったら、「乗れるけど降りれない」という非常に情けない状態になってしまいます。
  2. 取り回しが非常に軽い。
    1000ccとはとても思えない車重の軽さです。なんと左足でもセンスタを掛けられます。センタースタンド停車が必須のBMWにとって、これは重要なことです。
  3. シートがアンコ抜きされて足つきが良くなっている。
    前述のサイドスタンドといい、前のオーナーさんも自分と同じくらい小柄な方だったことが伺えます。座面を削ったからといって、座り心地が悪くなっていないのも大きなポイントでした。
  4. ライポジが自分に合っている。
    前のR1100RSよりも合っています。ちょっとハンドルが近いかな、と思いますが、バイクの性格上仕方ないでしょう。どう考えても峠を攻めるバイクではありませんし。ぴったりフィット、というよりはシート上の自由度の高さが気に入りました。ただし足元はキャブレターやシリンダーが迫っていて窮屈です。夏は火事場のように暑いとか...
  5. 安い(^_^;)
    諸費用込みで前のR1100RSの車両代より安いです。でも別途修理代が20万円強かかるんですね。修理内容はクラッチ・ミッションとプッシュロッドのオイルシールです。これは実際にトラブルが出ているからではなく、予防的対策です。
中でもライディングポジションのコンパクトさは異様にさえ感じるものです。身長160cm台前半の自分が着座して、ハンドルの位置がちょっと近すぎるかなと思うほどです。あの大柄なドイツ人がよく乗ってられるな、と思います。

もうひとつ、引き金になったのは国産ビッグスクーターの存在でした。
SILVER WINGはそのまんま「でっかいスクーター」という感じ。よくできているとは思いますが、今ひとつ頼りない感じがします。
TMAXはスポーツバイク。YAMAHAのサイトを見ていただけるとわかりますが、そもそもメーカーが「スクーターじゃない」と表明している。シートの高さと広さを見ただけで、自分には無理だとわかります。
SKYWAVEはSILVER WINGより排気量がちょっと大きいだけですが、はっきりいってバケモノです。R100RTよりよっぽど大きくて重い。実は最後まで悩んだのがSKYWAVEの存在だったのですが、近くの大きなバイク屋さんで実車を見せてもらって諦めがつきました。駄目だこりゃ、でした。

乗り出しは早くても9月上~中旬です。それまでにエンジンの修理だけは先行してもらって、盆明けあたりに最終的な納車時期を決めます。
テレレバー&パラレバー&ABSに慣れて堕落したこの身に、基本設計1970年代後半のクラシックバイクはどんな乗り味を見せてくれるのでしょうか。今からとても楽しみです。


【BMWの小部屋(2)へ↑】