インプレッション7

2007/3/24

インプレッション7

おそらく日本で唯一の、R100RTの現在進行形インプレッションをお届けします。(^_^;)
現在の走行距離はメーター読みで3万2千キロ少々、トータルで8万9千キロになります。今年の10月の車検まであと半年もあります。事故で潰すとか大借金するとかの人生を左右するイベントがない限り、まず間違いなく10万キロを越えるでしょう。

徒然なるままに

これだけ走りこんでも乗り味の変化がまったく感じられません。サスペンションがヘタったかな、と思ってもフロントフォークオイルを交換すれば元通り。エンジンがバラつくな、と思えばキャブレター同調とって元通り。ハンドリングがよくないな、と思ったらタイヤ交換で解決。
燃費は今でも平均17km/lをマークし、条件がよければ20km/lまで伸びます。高速の給油・休憩パターンもだいたい固まってきました。東行きなら東名海老名まで、西行きなら山陽道竜野西SAか中国道加西SAまでノンストップで行きます。帰りもそこで給油してしまうと、よほど疲れていない限りはトヨタ国までノンストップです。
絶対的な動力性能の不足と車体設計の古さは隠しようがないので、遠出するたびに、峠道にさしかかるたびにR1100RSを思い出します。アクセルオンオフで車体がグラリとくるたびにパラレバーが懐かしくなります。ハードブレーキングで激しくノーズダイブするとテレレバーが恋しくなります。

それでもR100RTの車体の軽さと乗車姿勢の楽さは、他のどのバイクにもない美点です。先日、紀伊半島を一周したのですが、和歌山南部の田辺市から三重県の四日市市までひたすら一般道を流しても大した疲れがありませんでした。帰りはもう夜中に近かったのですが、松坂から四日市までの国道23号線の沿線の夜景をそれなりに楽しんでいました。
乗車姿勢の楽さ、というよりも、シート上でのポジションの自由度が大きいといった方が適切ではないかと思います。最近のバイクはシートのある一点に座ってしまうと前後方向への移動がほとんど出来ない形状のものが多いですが、R100RT/RSのそれは上面がほとんど平らになっていて、腰が疲れたら後ろに座る、肩が疲れたら前に座るという使い分けができることが長距離走行での疲労低減に大きな役割を果たしていると思います。

最新バイクがかっ飛んでいくのを尻目に見ながら、自分は休みもしないで一日中走る。そして彼らが決して見ることのない景色を穏やかに眺めながら音もなく通り過ぎる。地味ですが豊かな楽しみ方がそこにはある。最近、何となくそう思うようになりました。


【BMWの小部屋(2)へ↑】