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おそらく日本で唯一の、R100RTの現在進行形インプレッションをお届けします。(^_^;)
久しぶりのインプレッションですが、R100RTは今も元気です。距離計はもうすぐ7万5千キロ。故障で交換した前のメーターと合わせると、13万キロをゆうに越えています。順調に走り続けることができれば、来年、2度目の車検を通す頃に距離計がゼロに戻るのではないかと思います。
それにしても、驚くべき耐久性です。この走行距離にして、乗り始めた頃よりも燃費が向上しています。一時のガソリン代の高騰のせいで走り方が若干おとなしめになったことを割り引いても、この年式のリッターバイクがコンスタントにリッター20キロ前後を叩き出す。別にどこかが不調だから抑えているのではありません。ごく普通に走っていての数値です。
話は変わりますが、最近何となく気がついたR100RTの長所のひとつに「上から目線」というのがあります。
股下寸法が70センチ程度という短足の三中里予がシート高80センチのバイクに跨って背筋をほとんど真っ直ぐ伸ばしたまま走ると、普段歩くより10センチも上に視点がきます。前を走る普通乗用車なら3台分ぐらい先まで天井が見えます。横に並んだバイクもほとんど上から見下ろす形になります。
少々混雑している街中だと、5台先ぐらいの車が左折のウインカーを出していたり、空いている車線の先が路上駐車でふさがれていたりというのが見えてしまいます。そこでペースを落としている自分や周囲の車の脇を、背の低い車やバイクが賑やかな音を立てて前に出るのですが、結局は進路をふさがれて、自分の方が先に行くことになります。そういう時、「先が見えるありがたさ」がよくわかります。
たまに不心得者が強引に割り込んでくると、伝家の宝刀「ダブルホーン」が威力を発揮してくれます。高低二音、とてもバイクのホーンとは思えない迫力のあるサウンドを聴かせてくれますが、自動車用というサイズと重量ゆえに、しょっちゅうシリンダーの上に落下しているのが困りものです。
そろそろ寒くなってきました。RTのカウルのありがたさが身に沁みる季節。今年はどんな冬になるのでしょうか。
それではまた。