<次機種導入計画?>
2001/11/4

TMAXのカタログをWebで注文、入手した。紙面に踊る美辞麗句と、僕がこれまでに雑誌その他で入手した情報を突き合わせて、改めて僕のバイクに対する要求仕様を考えてみた。
最高速度   時速220km(140mile)以上
巡航速度   時速160km(100mile)以上
航続距離   320km(200mile)以上
平均燃費   20km/L以上
乾燥重量   200kg以下
装備重量   250kg以下
フルカウル装着のこと
パニアケース装着可能のこと
極端な前傾姿勢でないこと
普段着で乗り回して違和感のないこと
通勤や買い物に気兼ねなく使えること
上位モデルの「お下がり」的なデザインではないこと
どこに停めていても「あれだ」とわかるデザインのこと
目立たないこと
バイク雑誌でモデルチェンジの記事を見るたび、カタログデータとにらめっこしながら考えるのはこんな条件だが、現時点でこれを満たすのは、悲しいかな「黒猫」しかない。猫もカラーチェンジを繰り返すうち、青だけになってしまった。あれはあれで、実は本当に欲しかった色なんだが、最後の「目立たない」という条件に抵触する。
TMAXは最高速度が160km/hというデータを見た時点で購入対象外となってしまう。それでもなおかつカタログを入手したのは何故だろう?自分でもよくわからない。まぁ、無料だったからな。

我が黒猫も走行距離が5万マイルを超え、そろそろいろんなところにガタが目立ち始めている。まずは前後サスが完全にイッちまっている。平坦路でもちょっとしたギャップがあれば、しばらくは揺れがおさまらない。コーナリングはある意味でスリリング。さすがのオーリンズのリアサスも、経年変化には敵わない。リアサスに輪をかけてフロントサスはヘタっている。オーバーホールしたいのだが、いったいいくらかかることやら。この地で信頼のおけるショップを見つけられていないのも不安要素である。
エンジンは元気なのだが、トランスミッションがそのあおりを食らっている。素人の自分でさえ、「バックラッシュ」とは何ぞや?が体感できるほど損傷の進んだミッション。ギアチェンにちょっと気を抜くと、ほぼ確実に抜ける1〜2速間。これまたバラしてギアを全とっかえすれば直りそうな気がするのだが、3MAのような「別体式カセットミッション」というハイメカを搭載しているわけでもない猫君は、ギアをばらすためには普通のバイクと同じように、エンジンを下ろす→シリンダヘッドを外す→シリンダ&ピストンを外す→クランクケースを開ける、という手順を踏まなければならない。エンジンを下ろすまでの手間も馬鹿にならない。オイル交換だけで10本以上のビスを外して合いの悪いカウルを外さなければならず、バイク屋もいい顔をしないというのに、このうえ「エンジンのフルOH」なんて言おうものなら「新車買え」と切り返されるのは目に見えている(以前、そう言われた)。

そんなこんなで、年末のボーナスが果たしていくら出るやらという状況下にもかかわらず、ひそかに次機種の導入を考えてみたりしていたわけである。
今年の年末ボーナスは、去年の自分の成績からして「一発で猫が飼える」には程遠いことは、ほぼ疑いようがない。そうなると、月2〜3万のローンを10回位と、残り50万位を何とか捻出して70〜80万円台のバイクだな〜ということで、冒頭のTMAXも一応は候補に入っている。
しかし、その他に何か気を惹かれるバイクがあるのかというと...ない。ないんだよこれが。強いて言えば、FJR1300しかない。あれはあれで、車重があるうえにシート高が猫と変わらないくらい高いのがネック。おそらく立ちゴケの嵐に襲われること間違いなしだろう(猫も最初の頃は何回ミラーやウィンカーを折ったことか)。

それでも乗り換え候補を挙げてみよう。
1.YAMAHA YZF600R Thundercat
2.YAMAHA FJR1300
3.HONDA VFR
4.YAMAHA TMAX
番外. BMW K1200RS

なんだか昔より乗り換え候補の幅が狭くなってるなぁ。400ccという選択肢がなくなってしまったのが痛い。レプリカも完全に視野の外に出てしまったし、ネイキッドってのはそれに輪をかけて対象外になってしまった。
ホンダ車は昔から好きじゃないが、VFRだけは気になっている。あれはいいツーリングバイクだと思う。でもホンダさんだからなぁ。

なぜネイキッドじゃないか?

早朝の東名高速・上郷サービスエリア。
夜通し走りつづけて仮眠を取っていた寝ぼけ眼の僕の目の前を、1台のXJR1300が通り過ぎていった。結構気合の入った音を立ててる。僕は暖気、ガソリン補給を行って彼の数分後に出発した。
メーター読み100あたりで快調に飛ばしてゆく僕の目の前に、先ほどのXJRが現れた。さらりと追い抜こうとしたのだが、彼はどういうわけかスピードを上げ、僕から逃れようとする。
それでは...とおもむろにアクセルを開け、少しばかり上半身を伏せる。彼のほうはタンクの上にへばりついて必死に空気抵抗と闘っているように見える。その彼がだんだん近づいてきて、左隣になり、ついには後方へ遠ざかってゆく。
その後、彼の姿を見ることはなかった...


ってなワケでですね、ほかにもZRX1200とかGSF1200なんかと似たような状況になったことがあるけども、ネイキッドって辛そうだな〜という思いばかりが残ってるんだよね〜。
たとえ最高速が同じかそれ以上出たとしてもだ、ではそれがどれくらい持続しますか?という問題になる。僕が求めるのは最高出力や最高速ではない。巡航速度の高さだ。それはバイク自体の能力だけではなく、乗った人間の能力も含めてのこと。

乗った人間ってのはもちろんこの自分のこと。
例えばあの隼、確かに300km/h以上出るんだろう。でも僕がアレでツーリングに出るとすると...だめだ。想像できん。あの大きさであのポジションでは、そもそも出かける気にならんと思う。
R1?9R?だめ。論外。乗ってる人をみるだけで尊敬します。僕には乗れない。いいなぁ、足が長い人って...おっと、論点がずれてきた。

その昔「FJの水冷が出ないかな〜」と思っていたら、FJRが出た。では今度はこう思おう。

猫の車体にR1のエンジン積んでくれないかな〜。
R6のエンジンでもいいからさ〜。

無理かな?YAMAHAさ〜ん...

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