岐阜旨いもの

このあたりで「旨いもの」といえばなんだろう?

名古屋周辺でとりあえず目に付くもの

基本は味噌味で、そうでないものでも濃い目の味付けばかり。僕の好みに合わない。横浜の「家系」で知られる豚骨醤油ラーメンも相当濃い目だけれど、あちらは基本的に「旨み」の濃さであって、こちらのは砂糖・醤油・味噌といった調味料の絶対量の多さによる濃さ。全然違うように感じる。
そんな状況で1年と4分の3を過ごしてきた僕にとって、数少ない救いは岐阜県にあった。

岐阜で見つけた旨いもの

飛騨高山ラーメン

名前だけはずっと前から知っていたが、横浜市川崎区からはあまりにも遠かった。それが今は片道200キロ弱、高速道路も近くまで通じている。そのラーメンは極細麺+醤油味で、これぞ僕が探していたものだと思えるものだった。
ガイドブックなんかを見ると、ラーメン屋の数は結構ありそうだが、バイクで街中をサラリと流した限りでは目立った店も少なく、今のところ2件しか訪れていない。むしろ市内から「せせらぎ街道」に向かう道沿いに数件見かけるので、まずはそちらから攻めてみようかと思う。
しかし僕の前には大きな壁が立ちはだかっていた。冬。そして雪である。11月も半ばになると高速道路にチェーン規制がしかれ、翌年4月になっても山間部の道路脇には数十センチの積雪が残っている。1年の約3分の1はバイク乗り入れ不可なのだ。春先は天気も変わりやすく、名古屋方面は今日一日中晴れだと思って出かけると、高山手前の峠で雪がちらついて断念したこともある。気温も数度は低い。近いように見えて意外と遠いところである。

三郷の蕎麦

「らっせいみさと」というちょっと風変わりな名前の道の駅を見つけた。手打ち蕎麦を食べさせてくれる食堂があったので、何となく注文してみたが、これが旨いの何の! 街角にある、蕎麦とうどんを両方やってるような下手な蕎麦屋よりよっぽど旨い。手打ちの二八蕎麦で、つなぎの少ない蕎麦特有の、口の中でポキポキと折れるような食感が楽しめる。
この道の駅、出来たのは割と最近のようで、家に帰って地図ソフトで検索してみるとまだ載っていなかった。しばらく場所の特定ができず、ずいぶん回り道をして立ち寄ったり道に迷ってあきらめたりしたこと数度の後、先日ようやくルートを確定できた。
まだ暖かい「かけ」系しか食べていないので、温かくなったら「ざる」を試してみたい。そういえば「蕎麦打ち道場」なる催し物をやってるみたいなので、自分で打ってみたい人は挑戦してみては?

明宝ハム

岐阜県名産品からこれだけは外せないと僕が思う逸品。プレスハムが一番人気で、1本が千円近くするのによく売れている。トヨタ国内でも大きなスーパーに行けば時々並んでいたりするので、知名度は結構あるらしい。
最初に出会ったのは「白鳥」という道の駅だったと記憶している。なんだか高そうなハムだなぁ、と思いながらもビールのつまみに合いそうだったので買ってみたらこれが旨かった。脂が少なく、肉がギッチリと凝縮された歯ごたえのある食感。まさに病み付きになる旨さ。
産地は明宝村というところ。これまた岐阜県山間部の例にもれず、冬は雪のためにとてもバイクで行ける場所じゃない。それでも高山よりは南にあるので先日行って見た。道路わきに残る雪を横目に峠を越え、国道256号線沿いにある「磨墨(するすみ)」という道の駅に到着。ここの売店には色々な種類のハムが並べられ、試食もできるお勧めスポット。その脇には工場直営店もあり、ハム以外の肉製品にもそそられるがバイクで持って帰るにはチト遠い。他にもここは飲食店が充実していて、この日はラーメンを頂いた。買い物の方はとりあえずいつものプレスハムと「紫蘇の葉入り」「スモーク」の3種類を手に入れて帰途についた。

アクセス

ルート的には丸1日かければ3つとも回ることができるので、春秋のツーリングにはお勧めのコース。夏場はハムを持って帰るのがチト辛いかも。

2003/03/10