続・雨の日に思うこと

今週末の日曜日、またもや憂鬱な休日出勤が控えている。今日、つい先ほどその手続きを終えてきたら雨が降っていた。そういえば今日は曇りのち雨の予報だった。にもかかわらず僕はまた自転車で来てしまった。その上、傘も持参していなかったので、コンビニで500円出して小さな折り畳み傘を買う羽目になった。そこでまた悪いことに、今日は財布を忘れてきていたことに気が付いた。傘と遅めの昼食を買って、ポケットの中の残金は132円也。これでは電車で帰ることもできやしない。しかしそこで思い出した。先月分の交通費支給分が、確か鞄のどこかに眠っていたはず。そしてやっと見つけた2千6百円。これで今日の晩飯と帰りの交通費を確保できた。

自分ひとりしかいない仕事部屋の中で、今日の僕は仕事もなくこんな文章を打ち込んで遊んでいる。今日は早く来たから早く帰ろう。あと30分程で定時になる。早めに帰ったところで何をするわけでもないのだが、早く帰れるのはうれしい事なのには間違いない。いつもより少し多めにビールを飲んで、コタツに足を突っ込んだまま眠ってしまおうか。パソコンに録音済みの数十時間分のCDをエンドレスで流しながら。

雨音は次第に大きくなってゆく。先ほど外にいたときはまだ傘をさす程でもなかったが、今では車のタイヤが水を弾く音がビルの3階にいてハッキリと聞き取れることからして本降りになっているのだろう、と思って外を見ると、それほどでもなさそうだった。ただ、自転車で帰る気になるほど小降りでもない。とりあえず電車代は確保できたんだし、今日は電車で帰ろう。駅の駐輪場には屋根もあることだし。

実のところ、雨の中を走ること自体は嫌いじゃない。自転車にしろバイクにしろ、雨の中を走って水滴に包まれる感覚というのは不快ではない。何が不快なのかというと、後片付けをしなければならないことだ。服や鞄が濡れると乾かさなければいけない。自転車やバイクのチェーンには油を差さなきゃならない。特にチェーンの給油という行為が面倒だ。自分のバイクにはセンタースタンドという便利なものが付いてないので、いちいち車輪を少しずつ回してはスプレーを吹いて...を繰り返さなければならない。とりあえず帰ってからすりゃあええわ、と思えるほどの近場ならともかく、例えば伊豆南端くんだりまで出張った先なんかだと、その場で給油しなければいくら高いチェーンでも一発で駄目になってしまう。だから最近、特に休日出勤の機会が増えた昨年暮れ頃から、BMW製のシャフト駆動のツアラーが非常に気になっている。

あと10分程で定時だ。もう少し粘ってみようか。

2003/03/06