２００３年秋の一人旅

朝から雨が降っていた。二日前の天気予報では今日一杯晴れの日が続くはずだったのに．．．と愚痴をこぼしても仕方がない。それでも朝食を済ませ、午前９時頃に出発するころには雨は上がっていた。しかしいつ降ってもおかしくない空模様。

県境を越え、兵庫県内に入った途端に雨は本降りになった。たまらず雨合羽を着込む。春に来た時は播但道で帰ったのだが、播但道から中国道に出るときに清算しなければならないので、雨の中ではグローブの脱着の手間が面倒だ。そこでもう少し距離を伸ばして舞鶴道から帰ることにした。

舞鶴道から中国道、名神高速へ。雨は一向に止まない。名神の桂川パーキングエリアで昼食を取る。その間も雨はずっと降り続いている。多賀サービスエリアで給油する。やはり雨は降り続いている。

トヨタ国に戻ってからようやく雨が上がった。もう雨具を脱ぐのも面倒だ。豊田東インターで東名高速から下り、ようやくアパートの部屋にたどり着いた。郵便受けに溜まったダイレクトメールが不在だった期間を感じさせた。

この日は写真を１枚しか撮ってなかったことに気がついたが、もう帰ってしまったものは仕方ない。癪だったのでバイクを部屋の前まで運び、記念撮影。そして荷物を片付け始めた途端にまた雨が降ってきた。昨日のうちに帰っておけばよかったのかなぁ。でもまぁいいや。こんなこともあらぁな。

こうして６日間に及んだあてのない旅は終わりを告げたのだった。