ラーメン(日立)
ホームラン軒
日立駅から山の方へ坂道を上がっていくと商店街がある。今は駅前にジャスコ他の大規模なショッピングモールが出来てしまったので、僕が転勤する直前の1997年辺りは閉店続出という感じで寂しくなりつつあった。
その商店街の路地の交差点に、ひっそりとたたずむラーメン屋があった。こんなところにあったっけ?と店名を見ると「ホームラン軒」。茨城新聞社刊の小冊子で名前は知っていたが、こんなところにあったとは。入ろうとしたら鍵がかかっていた。今日は休みらしい。
そんなことが2〜3度続き、何度目かにやっと中に入れた。店内はカウンターのみ7〜8人分。本当に小さな店だ。「ワンタンメン」が旨い、と紹介されていたのでさっそく注文した。しばらく佐野ラーメンに馴れていたので待ち時間がちょっと長く感じたが、出てきたラーメンは和風?といってもおかしくないあっさり醤油味。ワンタンは大粒で、皮もとろけるような食感でありながら噛めば結構強い腰がある。麺は普通の麺よりかなり細い、博多ラーメンのそれに近いものだったが、あっさりしたスープに意外と合っている。いや、太麺だったら薄味に感じるかもしれない。
僕が知る限り、日立市内の醤油ラーメンではここより旨い店を知らない。場所が商店街の真ん中なので、あまりしょっちゅうは行かなかったが、物静かな女主人と店の小ささとともに僕の記憶に焼付いている。日立には今でも年に何度か立ち寄るが、バイクをどこにおけばいいだろう?でいつも躊躇してしまう。
1999/09/04
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浜の宮食堂

日立駅に近い海沿いの住宅地の中の、ちょっとわかりづらい場所にある。国道6号線の裏道としてよく利用する道沿いなので、今でも時々寄っている。バイクを置くスペースに困らない、というのも大きな理由。
メニューは豊富で、中華丼やタンメン、ミソラーメン等色々あるが、そういえば僕はラーメン・チャーシューメン・餃子以外注文したことがない。
僕のお目当てはチャーシューメン。シャーシューの量は多めで、味付けも柔らかさも絶妙!と思う。スープは醤油味だが見た目は油が結構浮いていて、最初はちょっと引いてしまった。でもここでスープを残した記憶はない。何となく全部入ってしまう。旨いラーメンの典型だと思っている。
佐野ラーメンがあんまりにもあっさりし過ぎと思う人や、東京周辺の醤油色したラーメンがきつすぎると感じる人は、是非探してお試しあれ。
1999/09/04
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五右衛門ラーメン

国道254号線を東海村方面から日立市内へと向かうと、大甕の灯台の辺りから海が見え始める。大甕駅入口の交差点を過ぎ、さらに数キロ進むと道の右側に看板が見える。駐車場は広いが、ちょっと入りにくいかも。
「釜茹でラーメン」とはあるが、実はオーソドックスな札幌ラーメンです(だと思って食べている)。一応、「醤油・塩・味噌」の3種類をラインナップしていますが、ここのお勧めは味噌ラーメンだと思う。味噌汁をちょっと濃くしたような、あっさり味の味噌スープ。ちょっと前から流行り出した、「辛けりゃいいだろ馬鹿野郎!」的な辛さとはまったく無縁。というか、スープに唐辛子のかけらが浮いていないのが嬉しい。裏返せば味に対する自信とみた。麺は「札幌ラーメン」を売りにする店に共通的な、ちょっと縮れた玉子麺。ありがちだけど、適度なコシがあってよろしい。
ギョーザも一見の価値あり。最初に注文した時はちょっと思考回路が止まった。緑色の餃子?薄皮を通して見える具の色は、緑。緑とは?果たして口に入れると圧倒的なキャベツの風味。でも味噌ラーメンには良くあってると思う。
特筆すべきは、正月一日から営業している事! 僕は過去2回ほど、正月をここで過ごしている。
1999/10/01
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おくチャン(常陸太田)

常陸太田市内の、JRの駅に程近い住宅地の中にある。ちょっと見つけにくい。というか、看板も何も出ていないので非常に見つけにくい。僕は茨城新聞社発行のラーメン特集本で知った。
ここのお勧めは、というか僕はこれしか食べた事がないが、味噌チャーシューメンが旨い。味噌はあまり見かけない白味噌。だからスープが白い。チャーシューはこれまたでかくて旨い。いかにも手間かけて作ってるなぁ、というのが何となくにじみ出ているような、丁寧な作り方が気に入っています。
わかりにくい場所にある割にはいついっても割と混んでいる。というか、10人ちょっと入れば満員というような小さな店なんですが。
今でも日立方面のツーリング帰りに、時々利用します。
1999/10/01
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元祖札幌や(大甕駅前)

かつて僕の仕事場は大甕駅すぐ近くにあった。それで昼飯・晩飯によくお世話になった。
取りたてて旨い店ではなかったと思う。味噌ラーメンが白味噌を使ってたのが「元祖札幌や」系の特徴らしいが、取りたてて旨いとは思わなかった。
それなのに毎日のように利用していたのは、「お好きなラーメン+半チャーハン」のセットメニューが割安だったから。僕のお気に入りは「卵とじセット」。これは醤油ラーメンの上に、ニラの卵とじが乗っている。ニラの量も半端じゃなく多かった。
最初に数回食べた後、自分でもできらぁ、とアパートに帰って自作してみた。もちろん、市販の袋ラーメンを使ったのだが、やっぱり卵とじがうまくいかない。どうしても卵が先に固まってしまい、滑らかな舌触りにならない。大して旨くない、と思っていたが、プロと素人の差を実感した。
1999/10/01
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元祖札幌や(東海村)

大甕駅前の話が出たついで。日立方面から国道245号線を東海村方面に走り、久慈川を渡ってすぐそこに大きなラーメン屋がある。それだ。
何度か食べた事はある。でも正直言って、その辺にあるラーメン屋と大差はない。その後、茨城新聞社刊の小冊子に紹介されていて、「所詮、旨いもの特集なんてのは...」と思った事を覚えている。もちろんその思いの対象になったのはここだけではない。
でも先月通りかかった時、まだやってたんだよな。駐車場も2/3位埋まってたし。俺も味が分かってないのかな? ちょっと自信喪失。
1999/10/01
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喜多方ラーメン坂内(潮来店)

僕がラーメン屋めぐりをするきっかけになったのが多分この店です。
バイクの免許を取って間もない頃。とある夏の昼下がり、土地勘もまったくない鹿島・潮来方面にやってきて、とりあえず昼飯を食べようと国道をさまよっていた時に見つけた。
駐車場にバイクを乗り入れたが、店の入口にちょっとした行列が出来ているのが見えてしまった。しかしあんまり腹が減っていたので、そのまま行列に加わった。
カウンターが一人分空いた。行列の中で一人待っていたのは自分だけだったようで、先客をさしおいて席についた。そしてチャーシューメンとギョーザを注文。出てきたチャーシューをみて仰天。
なんだこりゃ?
麺が見えん!
チャーシューを1枚めくると、その下からネギとメンマが顔を出す。おいおい、逆だろうが普通。
餅のような食感の太麺と、常軌を逸した量のチャーシュー。ギョーザはそれなりの量産品だったが、喜多方ラーメンをいたく気に入ってしまった。
あれからもう何年来。いまだに喜多方の坂内本店には行けないでいる。今年こそ、と思い続けてもう何年だろう。来年こそ...。
1999/10/01
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珍来(あちこち)

茨城県南部から千葉県にかけてよくお目にかかるチェーン店です。
ここの売りは「麺」。太く腰の強い黄色い玉子麺。言葉にすれば何の事はないかもしれませんが、ここの麺の食感は、絶対に記憶に残ると思います。
強いて言えば、坂内・小法師系の太麺にもう少し腰を足した感じ。
お味の方は、若干中華色が濃く、油ギタギタ、ラー油バリバリ、唐辛子ビリビリといった感じ。
特筆物はギョーザ。とにかく一粒がでかい。初めての方にはお勧めできません。迂闊に「ラーメン大盛り+ギョーザ」なんてやってしまった日には...。
1999/10/01
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とん太(常陸多賀駅前)

「とん太」は良く知られたチェーン店で、関東のあちこちで見かけます。でも僕が日立在住の頃はここしか知りませんでした。
ここはメニューが豊富で、それなりに旨い。でも飛びっきり旨くもない。チェーン店の宿命なんでしょうか。常陸多賀駅から歩いて数分だったので、結構繁盛していたと思う。それがゆえに、混んでる時にわざわざ食べにいく事もねえべな、と、ちょっと避けてた面もあるね。
取りたてて特徴のない味だった。甲乙つけがたし、というのはこういうのを言うんだろうね。旨いんだけど、飛びっきりじゃない。でも絶対に不味くはない。もし皆さんが関東方面を訪れて、見知らぬ町で食事の場所に悩んだ時、この「とん太」があったらラッキーかもしれません。
1999/10/01
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あじ平(あちこち)

北関東のあちこちで見かけるこのチェーン店。数の多さだけなら「くるまや」ってえのといい勝負だが、味の方はこっちのほうが上のような気がする。
チェーン店の宿命か、どの店に入っても同じ味。醤油ラーメンは真っ黒でしょっぱいし、塩ラーメンはそれなりだし、ミソラーメンはこれでもかと言うくらいに味噌が濃い。ギョーザはボリュームあって、味もそれなりだが、時間帯によってはアルバイトと思しきにいちゃんが焼いてたりして、とんでもない形で出てくる事もしばしば。
麺は「味噌・塩」と「醤油」で「太麺」「細麺」を使い分けている。チェーン店の宿命か、麺を茹でる人のレベルがまちまちなので、伸びやすい細麺を使う醤油味は避けたほうが無難かもしれない。評価するには1回じゃ酷すぎるので、何回か続けて通ってみて、調理人がいつも同じかバイトかをチェックしたほうがいいと思う。
で、こんな辛口の批評ながらも割とよく利用していたのは、駐車場が広い・味に当たりはずれが少ない・割と夜遅くまで営業しているの3点を評価していたから。逆に、駐車場がないラーメン屋はいくら旨いと言われていても評価対象外。
1999/10/01
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