2003年秋の一人旅

2日目・嬉野温泉〜長崎〜雲仙〜島原

2日目

10月17日(金)

朝はスッキリと目覚めた。朝食は本当なら大広間でのはずだったが、客が少なかったようで部屋まで運んできて貰った。
下の写真にあるのが温泉豆腐で、嬉野名物とのこと。最初は普通の湯豆腐なのだが、煮込むに連れて豆腐の角が溶けて煮汁が白くなる。豆腐自体にはヌルリとした食感がある。女将によると、強火で煮込むと豆腐が完全に溶けてなくなってしまうそうで、煮汁は豆乳のようなものだとか。
朝食を取ってよかった。晩飯を食ってきたのは失敗だったかも。
朝食には嬉野名物・温泉豆腐
温泉街を出るとすぐ国道34号線。そのまま長崎に行くのも芸がないというもの。そこで大村湾と西海の両方を眺められるルートを昨晩から考えていた。その結果が上の地図にあるGPSログである。西海橋のたもとには公園があり、大村湾が一望できた。あの向こうに長崎があるのか。はやる心を静めるようにしばらく海を見つめていた。
西海橋
秋の陽に輝く大村湾
西彼杵半島の海岸線は気持ちのいい道路が続いていた。あまりに気持ちよかったので休憩を1度しかとらなかった。その休憩地点も海の見えない国道沿いのコンビニで、そのせいで写真を1枚も撮っていない。非常に残念なことをした。風力発電の風車とかいろいろ見どころがあったのに。
さて長崎市内にたどり着いたと思ったら、いきなりの大渋滞。意外と都会なんだなぁ、と思っていたら、市電が走る大通りで事故の現場検証をしているせいで一時通行止めになっていただけだった。なんだかなぁ。渋滞に疲れて長崎市内は何も見ないで通り過ぎてしまった。
国道57号線で雲仙方面に向かう前に腹ごしらえをしなければ。というわけで国道沿いに見つけた小さな中華料理店でチャンポンを注文。店のご主人は僕が食事をしている間、バイクを物珍しそうに眺め回していた。
雲仙を遠くに望む
普賢岳を北から望む
道中、千々石湾の景色を楽しみ、湯煙立ち上る小浜の温泉街に入ると国道57号線は急な上り坂に変わる。いよいよ雲仙登山といった雰囲気。しかしものの十数分で温泉街に到着してしまった。
今夜の宿を探すにはまだ早い時刻だったので、足早に下ろうとしたが、途中で思い直して北側から国見町方面に下ることにして引き返した。これが正解で、紅葉でも新緑でもない微妙な季節の山道を楽しむことが出来た。これが紅葉だったら道が混むだろうなと思いながら、たった一人でノンビリと長い長い下り坂を楽しんでいた。
この日の宿はビジネスホテルでした
さて、温泉を期待して島原に到着したのはよいが、島原城・島原駅周辺の道路をいくら往復しても温泉街らしいものがまるで見当たらない。仕方なく駅で情報収集すると、市内に旅館は20軒あまりあるものの、温泉をひいているのはたった6軒のホテルだけらしい。あとは簡保の宿か。
もう面倒だったので近くにあったビジネスホテルに電話をかけたら、なんと満室! マズイ、ではもう一軒...またも満室! 3軒目でようやく空室があった。そして今夜のお宿は温泉をひいている「島原小涌園」というホテルの隣にある「ビジネスホテル外港」に決まったのだった。領収書をなくしてしまったので値段は忘れたが一泊5千円ぐらいだったか。
晩飯はホテルの向かいにある小さな中華料理屋で「皿うどん」を食べた。麺がパリパリの奴だ。長崎市内でとはいかなかったが、これで昼夜とも「長崎名物」を食べることができた。飯を食った後はホテルの部屋でシャワーを浴びてすぐに寝てしまった。

【←1日目へ】 【目次へ↑】 【3日目へ→】