ラーメン(佐野)
じゅん亭
佐野に通うようになってから、もう何年にもなる。バイクの免許を取りたての頃、なんとなく寄ってみたJR佐野駅。入社間もない頃、自転車で一度だけ通りすぎたことがある。国道50号線は、今でこそ市街地を遠く離れた、オービスまである立派な道路になっているが、当時はまだ工事中で、佐野駅前を通っていた。それを懐かしみ、ふらりと寄ってみた駅前に、「下野の国ラーメン郷」と書かれたあやしげな幟を見つけたのが「じゅん亭」、すなわち佐野ラーメンとの出会いだった。
駅に程近く、駐車場があったので寄ってみたが、喫茶店とも何とも言い難い作りの店だった。一般的なラーメン屋のイメージはなかった。昼時だったので、店内は混雑していた。「こんな田舎町なのに…」と、強烈に思ったことを今でも覚えている。
出てきたラーメンは、麺の太さが不均一な太麺。スープは醤油味なのだが、単品で出してもおかしくないようなものだった。しかも透明度が高い。
とにかく今まで食べたことのない、不思議なラーメンに魅せられて、それ以来、月に数回のペースで通うようになった。
そのうち、雑誌等で、佐野市が知る人ぞ知るラーメンシティーであることを知った。「じゅん亭」のご主人は、佐野ラーメン会の会長さんだそうだ。「るるぶ」等で、必ず紹介される店の一つらしい。
その不思議なスープは「プイヨン」がベースだそうで、なるほど、単品で出してもおかしくない味のはずだ。元々は洋食屋で、ラーメンは十数年前からメニューに追加したという。
自分が通い始めて数ヶ月後、店のドアに「閉店のお知らせ」。駅前再開発の煽りを食らったようで、現在の建物を取り壊すようなことが書かれていた。1年くらい経って再び営業再開と相成ったが、場所は道の反対側になっただけだった。店は内外ともに以前より小奇麗になったが、あいかわらずラーメン屋という雰囲気はない。
元々が洋食屋だけあって、ラーメン以外のメニューが充実している。しかし元々が洋食屋だけあるのかどうかは知らないが、値段のほうもそれなりに高い。定食系メニューが千円以上するのでは、ラーメンを選ばざるを得ない。それでも、ごくまれに「カツカレー」や「エビピラフ」を頼んだりする。元々が洋食屋だけあり、さすがに味のほうは文句のつけようがない。
今は「手打ち」の旨い店を見つけてしまったことと、有名になって団体客で混むということもあり、一時期ほど頻繁に寄らなくなってしまった。しかし、麺はともかく、スープでここより旨い店は、そうそうないのではないか、と思う。
1998/03/05
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日の出

じゅん亭」に通い始めてしばらくしてから、駅前の旧50号線沿いにある本屋で栃木県内の旨いラーメン屋特集の小冊子を見つけた。さっそく買ってみた。それからその本に載っている店を見つけては行ってみるという、ありがちなパターンが始まった。
「じゅん亭」前の道路を足利方面へ2〜3分歩くと、その店はあった。
例の「下野の国らーめん郷」の幟が立っていた。ドアを開け、店内に入ると、6人位がかけられるテーブルが2つと、5〜6人分のカウンター。床はコンクリートで、不潔ではないが、お世辞にもきれいな店とは言い難い。その割には客が入っている。何となく期待感が高まった。
メニューは「ラーメン」「チャーシューメン」「ミソラーメン」そして「メンマラーメン」と、各大盛り。もう少しあったかどうか、いまは記憶が定かではない。最初に頼んだのは「チャーシューメン」だった。
注文を入れ、セルフサービスの冷水を汲んできて、カウンターの下にある週刊誌を物色し始めたとたんに、「おまちどうさま」の声。早い。佐野ラーメンは、茹で時間が極端に短いことは知っていたが、これほどまでに早いとは思わなかった。
出てきたラーメンは、やはり醤油味で、スープの色はこれまた薄い、透明感のあるもの。東京周辺のラーメン屋の、飲んだら胃を悪くするんじゃないだろうかと思ってしまうあの黒々としたスープとはまったく違う。かすかに魚の香りがする。鰹節を使っているのかも。
麺は「じゅん亭」のものよりも薄く、何となく透き通っているようだ。工場での量産品なのか、手打ちなのかは今もってわからない。ただ、スープとよく合っている。何杯でも入ってしまいそうだ。
店のほうは、お年を召したご夫婦が二人きりで切り盛りしている。客の注文を聞くのはもっぱら奥さんの役目のようだ。明るい声で注文を繰り返し、ラーメンを運び、勘定をする。旦那さんが喋っているのは皆無ではないが、あまり聴いた覚えがない。営業時間はよく分からないが、少なくとも午前11時にはまだ開けてなく、午後3時〜5時ぐらいの間は休憩時間で、午後7時を過ぎたら閉まっている。そんなわけで、雰囲気は好きなのだが、これまでに十回も入ってないと思う。まぁ、お年を考えるとそんなものかもしれない。ただ、いつまでもお元気でいてほしいと思う。
1998/03/13


今年の連休中、久しぶりに寄ったら「閉店しました」の貼り紙があった。残念。
2000/05/21

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森田屋
国道50号線バイパスから佐野市街に向かい、旧50号線とこ交差点にジャスコが見えたら直進。そのままJRの線路を跨ぎ、次の時差式信号のある交差点を左に入る。左手に注意しながら進むと、「森田屋総本店」の看板のある、十数台収容可能な駐車場がある。駅からかなり離れているため、徒歩はお勧めできない。
メニューは「中華そば」と「チャーシューメン」、そしてそれぞれの大盛りしかない。「こだわりの店」といってもいいかもしれない。初めて入ってメニューを見た時は、ちょっとびっくりした。
店内は広く、入口側はコンクリート床にテーブルがいくつか、奥にはお座敷がある。テーブルについて「チャーシューメン」と声を掛けると、「前払いでお願いします」と返される。
先にお代を払ってほとんど待ち時間無しに出てくるラーメンは、多分醤油味だと思うのだが色が非常に薄く、透明感あるスープ。ちょっと塩辛いのが気になるかも。麺は手打ちで、その太さがまちまちなのが楽しい。うどんかと思う太さのものがあれば、細すぎて口の中に入れた途端にとけてなくなりそうなものまである。早く食べないと思いっきり延びるのは佐野ラーメンの宿命だが、ここの麺は特にその傾向が強いように思う。
お勧めは「チャーシューメン」で、「チャーシュー」とはいうものの、乗っている豚肉は蒸したか茹でたかと思うような、柔らかくジューシィなもの。肉の量が多いので、肉類NGの人は止めたほうがいい。
僕にとってこの店には致命的な欠点がある。それは「日曜日定休」である。週休二日のはずなのに土曜日出勤が多い僕にとって、これは非常に辛い。おいしいんだけどねぇ。滅多に行けないんだよねぇ。
あ、そうそう。昼休みがあるので遠くから行かれる人はご注意。時間帯はちょっと忘れました。僕もしょちゅうは寄れないもので...。だからたまに行くと昼休み、ということが多いです。学習能力がないって?そうかもしれません。
1999/08/20
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味菜亭

「佐野風とんこつ」をメニューに載せている店。白いスープに紅生姜が乗っていて、ぱっと見は博多ラーメンなのだが、トンコツ大好き!の人にはお勧めできない。「関東風にアレンジした云々」と何かの雑誌に店主コメントが載っていた記憶があるが、僕に言わせてもらうと「薄味豚ガラスープ」。1度食べて「もういいや」と思ってしまった。もっとも、4年以上も前のことだから今は味が変わってるかも。興味ある人はお試し下さい。
いきなりキツイ書き出しになってしまったが、普通のラーメンは標準的な佐野ラーメン。スープはちょっと甘みのあるあっさり味で、麺とのバランスが取れていると思う。まずは豊富なメニューに惹かれないで、オーソドックスに醤油ラーメンを頂くべきでしょう。
実は「じゅん亭」が混んでいる時によく利用する。バイクで行くなら群馬銀行の駐輪場が便利。車ならやはり群馬銀行の駐車場。もちろん銀行がお休みの時ですが。
1999/08/20
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末広

味菜亭」の近くにある、一見普通の中華料理屋。でも入口にはしっかりと、「下野の国ラーメン郷」の赤い幟が立っている。
明るい店内に入って目を引くのが「和田アキコ」のお人形。何かのTV番組(確か「アッコにおまかせ!」だったと思う)の取材記念らしい。アッコさん嫌いの方には目の毒かも。
ラーメンは、他の「佐野ラーメン専門店」と比べると中華色の濃いもの。麺はお馴染みの手打ち麺だが、スープの味付けはやはり中華料理のそれで、これと比べると他の店のラーメンは、「和食?」と思ってしまう。そういえば、店内に貼ってあった店主口上にもはっきりと、「広東風」と書いてあった。
ラーメンに食べ飽きたなぁ、と思った時、ここの中華料理がお勧めです。佐野に来たもののラーメンを食べたくないなぁ、ということが時々あるが、そんなときはここでチャーハンを食べることが多い。
1999/08/20
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岡崎麺

昨年、1997年の12月中旬、いつものように佐野までバイクでやってきた。国道50号線から佐野市街中心部に向かい、いつもならジャスコ佐野店前を左折して駅方面に向かうのだが、その日は何となく、交差点を直進した。JRの線路を跨ぐ陸橋を下ったところに信号機がある。その信号機がくっついている電柱に、ラーメン屋の広告が出ているのに気が付いた。妙に目立たない、地味な看板に引かれ、狭い路地に入ってすぐそこにその店はあった。
とりあえず、といつも注文するのはチャーシューメンと餃子。出てきたラーメンはやはり佐野特有の、太い縮れ面。一見して「手打ち」とわかる。そういえば、店の看板にも「手打ち」と大書してあったことを今更のように思い出した。スープはここもまた透明度の高い醤油味。東京などで塩ラーメンといっても通用しそうな色の薄さ。しかし醤油味がしっかりしている。醤油は色じゃない、ということを今更ながらに思ったりした。肝心のお味は、というと、こりゃ絶品もの!絶品、という言葉はこのラーメンのためにあるようなものだ、というと大袈裟かもしれないが、久々に「絶品」という言葉を使っても惜しくないと思う味だった。ラーメンに感動しているところに餃子が出てきたが、これがまた強烈な大粒餃子。しかも皮がぶ厚い。
具のほうもキャベツがたっぷりで、大粒の割にはすっきりと胃袋に収まってしまった。
帰り際、改めて店内を見渡すと、有名人のサインやら、雑誌の取材ついでの寄せ書きやらが壁を覆っていた。また、あちこちに「テレビ・雑誌で紹介された店」という文句の張り紙がある。そういえば、割り箸の包み紙にもそんなことが書いてある。これが東京周辺なら嫌味になるところだが、なにしろ田舎町、のんびりとした土地柄を考えると、店のおやじの純朴さととらえてかえってほのぼのとした気分になってしまった。
店のレジの右隣をみると、麺打ち場があった。佐野はラーメンの町といわれて久しいが、本当に手打ち麺を食べさせてくれるのは全体の何割か、というところらしい。もっとも、最近は手打ちでないと客が入らないとかいう風潮のせいで、機械打ち・工場製からわざわざ手打ちに代える店もあるというようなことを、何かの雑誌で読んだ覚えがある。確かに、「手打ち」と銘打った店が、必ずしも旨い店でないことは経験上知っているが、この店は、真面目に麺を打っている。別に何の根拠もないけどそう思わせる雰囲気が、その麺打ち場にあった。
そんなわけで、現在の自分のお気に入り第一位の店である。ただ、年が明けてからまた有名になったみたいで、時間を調節して行かないと満席で待たされることがある。自分は2回待たされて、別の店で食べたことがある。そこでまた別の店がある、というのも佐野ラーメンの奥の深さなのかもな、と考えたりもする。
1998/04/05
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けんちゃんラーメン

このところ一番のお気に入りと化している店。
場所は市街地というよりは住宅街の中にあり、ちょっとわかりづらい。ある日、市内を流していた時に大きな看板を見つけ、何となく寄ったのが始まりだった。
10台分くらいの駐車場の端にバイクを止め、店内に入ると結構混んでいた。昼時なのだから仕方あるまい。しかしいわゆる観光名所とは離れていて、お客のほとんどは近所の人ではなかろうか。
カウンターに座り、とりあえずラーメンと、おっとギョウザがありますね。じゃ、ラーメンとギョウザ。
待つことしばしでやってきたラーメンのスープにびっくり。
透明!
ほとんど色がない!
丼にタレを入れるのを見ているので醤油ラーメンなのは間違いないのだが、それにしても色が薄い。自分が知る限りではこれ以上色の薄い醤油ラーメンは見たことがない。で、食べてみるとしっかりと醤油味がする。「森田屋」も薄かったけど、あれはあれで「塩ラーメン?」と思うような味だった。こっちはしっかりと醤油味。この味ですよ、私が探していたのは。
麺は手打ちだが、かなり細目に切ってある。伸びやすそうだなと思ったが、しっかりと腰がある。これは相当気合入れて練ってるんじゃないか?御主人はまだ若そうなのに。そういえば「じゅん亭」も、昔に比べるとかなり細麺になっていたような気がしたのを思い出した。もしかしてそういう傾向にあるのだろうか?また食べ歩かなければ。
いや、これは旨い。ギョウザも大粒で結構。
というわけで、仕事を早めに切り上げる金曜日に東北道を飛ばしてでも食べたくなることがあるほどのお気に入りになってしまった。
1999/08/20
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赤見屋(本店)

1999年の年明け早々にバイクが壊れてしまった。エンジンの焼付きで、次のバイクを注文していることもあって直す予算が取れず、廃車と相成った。それでもラーメンを食べに行かないわけにはいかない。
とある日曜日の昼、電車で佐野へ行くべく川崎駅へ出掛けた。自動販売機で切符を買おうとしたが、佐野は100キロ圏を越えていた。仕方なく「みどりの窓口」で買った。値段は...覚えていない。
京浜東北線で上野駅乗り換え、宇都宮線(東北本線)で小山まで。快速電車があることはある(ラビット号という)が、本数が少ないので鈍行電車でひたすら時間をつぶす。電車の中では何もすることがないので、自然と寝ることになる。途中の駅名や景色は...ほとんど覚えていない。
小山で両毛線に乗り換えるが、この両毛線もまた本数が少なく、このときは30分以上待たされた。結局、バイクで行くときの倍以上の時間を費やして佐野駅到着。
駅の改札を出て右手にある細い通りを歩くこと数分、「赤見屋」に着いた。
前々から気になっていたポイントだ。かの有名な「厄除け大師」の傍に支店があり、そこはいつ行っても(休日の昼間しか行ったことはないが)店の前に数人の待ちが入っている。「支店」があれだけの人気店だから、本店はもっと旨いに違いない。いや、厄除け大師の傍だから地元の人じゃあないかも。そうすると立地条件だけでやっているのかも。色々思うところがあったが、結局は食ってみるしかない。
暖簾をくぐって中に入ると、店内はガラガラだった。昼食時を思いっきり外しているから、まぁこんなものだろう。さっそくラーメン&ギョーザを注文した。そういえば、佐野ラーメンを売り物にしている店でギョーザを出す店は意外に少ないのではなかろうか?
出てきたラーメンは、スープがやたらに多くて丼からこぼれそうになっていることを除いては、ごく標準的な佐野ラーメンだった。スープにとりたてて特徴があるわけでもない。麺だって悪くはない。いや、東京や神奈川のラーメン屋に比べれば間違いなく「優」のレベルだ。しかし正直なところ、ラーメン自体は「じゅん亭」に劣ると思う。ギョーザは「岡崎麺」に劣ると思う。
うーん、あれだ。スープが多すぎるんだ。ラーメンって、麺とスープのバランスじゃん?スープが少ないってのは論外だけど、過ぎたるは及ばざるがごとしだよね。結局、全部飲み切れなかった。
ちょっと期待外れでしたね。それとも僕の評価が辛すぎるのかな?ギョーザを注文したのが余計だったような気もする。
1998/02/16

1999年春頃にJR東日本の車内広告で栃木県のPRをやっていましたが、その中の「佐野ラーメンの店」は、多分ここだと思います。違っていたら教えて下さい。
(1999/08/16 追記)

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赤見屋(支店)

前回の佐野行きでふと気が付いたのだが、実はJRで行くよりも、東武線で行くほうが安くて早い。ちょっと面倒だが、上野駅から常磐線に乗り換えて、北千住駅でまた東武線に乗り換える。ここからまた直通ではなくて、たいてい東武動物公園駅でまた乗り換えて、さらに館林駅で乗り換える。それでも北千住〜佐野間+川崎〜北千住間の料金を足し込んでも、前回の運賃より安い。乗り換えも、よっぽどのことがない限りは30分も待たされはしないのでは?
今回は東武「佐野市駅」で下車した。JR佐野駅へ向かう途中、何かおもしろそうなラーメン屋はないかなぁ、という散策のつもりでやってきた。しかし結局、佐野厄除け大師まで歩いてきた。ここまでくると、佐野市駅に引き返すよりもJR佐野駅の方が近い。厄除け大師?そうだ、赤見屋の支店がすぐそこじゃないか。
以前、友人のヤマグチ(仮名)にラーメンを送った、なんとか会館の手前の路地を曲がるとすぐそこが「赤見屋支店」だった。
とにかく店内に入る。ここもまたガラガラだ。ラーメンブームはもう終わったのか。そんなことを何となく感じながら、ガタのある椅子に座った。
店内は4人掛けのテーブルが4つほどならんでいた。お世辞にもきれいとは言い難いが、清潔感はある。首都圏のとんこつラーメン屋の、ワックス掛けすぎでズルズル滑る床に慣れている我が身には、「床が乾いている」ということからして新鮮に思えてしまう。
ここも、しばらく行ってない岡崎麺と同じように、有名人のサインとか、新聞の切り抜きなんかが壁を飾っている。そういえば本店の方にも若干あったなぁ。全然見なかったけど。
ラーメンを注文し、待つことしばし。佐野ラーメンのよいところは、なんといっても茹で時間が異様に短いことだと僕は思う。ここもその例に漏れず、注文を入れてから壁の色紙を2枚ほど読み終えたところで「おまちどうさま」の声がかかった。並んででも食べたいという人が多い理由は、こんなところにもあるのだろうと思う。
それはさておき、あまり期待していなかったラーメンは、やっぱり標準的な佐野ラーメンだった。見た目もスープは多すぎもせず少なすぎもせず。お味の方は本店のそれと大した変わりはない。それでも手打ち麺にスープを絡ませながら食べ進んでいくと、麺がなくなるころにはスープもちょうど飲み干せるくらいの量になっていた。
そうそう、こういう感じ。こりゃ意外にバランスがいい。意外と云っては失礼か。
気持ちよくスープまで飲み干し、勘定を済ませて店を出た。
いやぁ、佐野って本当に奥が深い。
人口がどれほどの街なのかはしらないけど、200軒をゆうに越えるラーメン屋があるという街だ。旨い店もあれば旨くない店もあるだろう。それにしても、いままで十数軒を食べ歩いて、旨くないと思った店がない。ちょっと塩辛いとか、今一つはっきりしない味だとか思ったことはあるが、それも首都圏の一般的なラーメン屋と比べれば、どうということのない欠点だ。
首都圏はラーメン屋の数も多いが、「二度と来るか!」級の店も多い。悲しいけれど。
というのは置いといて、春になって新しいバイクが来たら、また佐野通いを再開しよう。
今度は白河、いや喜多方までも日帰り圏に加えて。
1998/02/16


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